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2016年4月11日月曜日

日本オフショアビジネス協議会 ②中堅ソフト開発会社のビジネスの未来  2012年




ITコーディネータ京都への投稿 http://ysakaguchi.com/


1 中国への単純なオフショア開発ビジネスは縮小していく

1-1 日本でのソフト開発ビジネスは縮小する日本国内での
    ソフト開発会社の業績は2007年をピークに低迷している。
    低迷の原因としてはリーマンショックの影響が大きい。
    リーマンショック以降、日本企業の責任者は景気の
    先行きが読めないために“大型のIT投資”を控えている
     からである。


更には2011年には東日本大震災やタイの洪水等の想定外の
     事態も発生し、更に景気回復に水をかけている。
    ソフト開発会社としては日本での受注はあまり伸長が望めない。
   今後は成長市場の中国などアジア地域での受注拡大を検討する必要がある。
   中堅ソフト開発会社は「国内だけからの受注」から「海外からの受注」にも対応できる
   社内体制にリストラクチャリングする必要がある。

 中堅ソフト開発会社は現状のままでは生き残れなくなっており、
  下記の二者選択が迫られている。
 (1)“寄らば大樹の陰で”、今まで通りの大手ITゼネコンの下請を続けるか、
 (2)“自社独自で”新しいビジネスモデルを構築するか
 
 大手ITゼネコンは人件費などの固定費を削減しながら利益をやり繰りしながら
 なんとかしのいでいる状況である。大手ITゼネコンが中堅ソフト開発会社と
 一緒に戦略的なビジネスモデルを検討したり、育成する余裕はない。また大手
 ITゼネコンは大量の従業員を抱えているため、リスクを伴う急激な戦略変更
 などの大きな方向転換はむつかしい。
 一方中堅ソフト開発会社は、意欲と技術力さえあれば、独自に“柔軟性と
 機動性”を発揮して“クラウドサービス”等を活用すれば大きなコストと
 時間をかけずに、画期的なサービスを提供できる時代になってきた。新しい
 ビジネスモデルとして“システム監査の視点”を強化してコンパクトな
 ソリューションも考えられる。しかし中堅ソフト開発会社は“営業力や
 マーケティング力”が弱い。市場がある程度大きくなると大手ITゼネコンが
 参入してくるリスクが出てくる。

 グローバル時代の“勝者は一人”だけで、“残りは全て敗者”である。
 “バブル時代”は同業他社と同じことをやっておればそれだけで利益を確保
 できたが、“グローバルかつ不況の時代”は、同業他社と同じことをやって
 いても利益は確保できない。苦しくとも他社と異なる“独立独歩”のやり方を
 追求しないと生き残れない。

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